がん健康診断のすすめ

当院ではがんの健康診断として腫瘍マーカーの定期的な検査を推奨しております。

 一言でがんとは言っても年齢、性別、生活習慣、そして場合によっては職業などによっても発生するがんは様々です。ですが、発生する可能性のあるがんに対して警戒することは私たちの唯一、がんに対して出来る防衛手段であると考えております。私共は今や「2人に1人はがんによって死ぬ」といわれているこの病気に対して、少しでも多くの方に発病を回避していただき、幸福で豊かな生活を送っていただきたい。

 このような思いから腫瘍マーカーによるがん検診を始めました。

私たちが腫瘍マーカーをお勧めする理由

腫瘍マーカー、いわゆるがんマーカー検査には賛否両論ありますが、当院が『がんマーカー検査』をお勧めする理由は下のような理由によるものです。

 

1. がんマーカーは、体内にがんが発生すると上昇する。

 

2. 血液を採取するだけで出来る検査なので、検査そのものががんを発生させることはほぼない。

 

3. 健康時のがんマーカーの数値を知っていることで少し体調が悪いと感じた際に以前の数値と比較することができる。

 

4. 多くの病院でがん患者に対して使用されているものでevidenceの蓄積がある。また、検査としては安価である。

 

5. 少々の上昇を認知した場合には生活習慣を見直すことでがんを回避できる可能性がある。

 

 

現在の腫瘍マーカーの使われ方 

 現状、私たちが腫瘍マーカー検査を受けるのは、がんが発見されてから後のこととなっております。その使われ方としては、がんの摘出後に再発を警戒するために使用されるのが主な使用方法となっており、がんが発見される前に使用されることはこれまで殆どありませんでした。そして、個々人の健康時の数値が無いことにより、比較参照されるのは基準値という既に発症してしまった方の数値であるという検査でした。

 

 しかしながら、実は腫瘍マーカー検査の真価は、種類にも依りますが、がんの発生前にあると考えております。腫瘍マーカーと言われる物質は平常時でもある程度は存在し、体内を血液とともに回っております。それは、腫瘍自体が健康な人でもある程度は発生しているためと考えられております。

 


がん発生リスクについて

がん発生リスクについては、男女別、世代別に集計されており、 公表されております。

・年齢別 主ながん罹患部位

(元データ:地域がん登録全国推計によるがん罹患データ (エクセルのnumberシートを参照))

 

  20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代
男性

胃、大腸、

甲状腺、

口腔・咽頭、皮膚

胃、大腸、肺、

肝臓、口腔・咽頭

胃、大腸、肺、

肝臓、口腔・咽頭

胃、大腸、肺、

肝臓、食道

胃、大腸、肺、

肝臓、前立腺

胃、肺、大腸、

前立腺、肝臓

胃、肺、大腸、

前立腺、膀胱

女性

子宮、甲状腺、

乳房、卵巣、胃

子宮、乳房、胃、

甲状腺、大腸

乳房、子宮、胃

大腸、甲状腺

乳房、大腸、胃、

子宮、肺

大腸、胃、乳房、

肺、子宮

大腸、胃、乳房、

肺、肝臓

大腸、胃、肺、

肝臓、膵臓

 上の表から性別、年齢ごとの検査は下のように絞り込めます。さらに当院のコンサルタントでは、あなたのより詳しい背景事情のヒアリングにより、あなたに必要な検査をより正確に、より経済的にご提案いたします。

・年齢別 おすすめ腫瘍マーカー

  20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代
男性

CEA,AFP,

TPA,STN,

エラスターゼ1,

抗P-53抗体、

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,AFP

レクチン分画,

PIVKA-2,

BFP,ProGRP,

TPA,STN,

DUPAN-2,

エラスターゼ1,

抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

AFPレクチン

分画,

PIVKA-2,

BFP,ProGRP,

TPA,STN,

エラスターゼ1,

抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

AFPレクチン

分画,

PIVKA-2,

BFP,ProGRP,

TPA,

エラスターゼ1,

抗P-53抗体,

高感度PSA,PSA,

PSA-タンデム,

PSA-ACT,

フリーPSA/

トータルPSA比,

γ-セミノプロテイン,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

AFP

レクチン分画,

PIVKA-2,

BFP,ProGRP,

TPA,エラスターゼ1,

抗P-53抗体,

高感度PSA,

PSA,

PSA-タンデム,

PSA-ACT,

フリーPSA/

トータルPSA比,

γ-セミノプロテイン,

HCG定量,

HCGβサブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

AFPレクチン

分画,

PIVKA-2,

BFP,ProGRP,

エラスターゼ1,

抗P-53抗体,

高感度PSA,

PSA,

PSA-タンデム,

PSA-ACT,

フリーPSA/

トータルPSA比,

γ-セミノプロテイン,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

AFP

レクチン分画,

PIVKA-2,

BFP,ProGRP,

TPA,

エラスターゼ1,

抗P-53抗体,

高感度PSA,

PSA,

PSA-タンデム,

PSA-ACT,

フリーPSA/

トータルPSA比,

γ-セミノプロテイン,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

女性

CEA,AFP,

TPA,シフラ,

SCC抗原,

CA-125,

CA602,

CA72-4,

GAT,CA54/61,

STN,

CA15-3,

BCA225,

SLX,

NCC-ST-439,抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

BFP,ProGRP,

TPA,シフラ,

SCC抗原,

CA-125,

CA602,STN,

CA15-3,

BCA225,SLX,

エラスターゼ1,

NCC-ST-439,

抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,BFP,

ProGRP,TPA,

シフラ,SCC抗原,

CA-125,

CA602,STN,

CA15-3,

BCA225,SLX,

エラスターゼ1,

NCC-ST-439,

抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

BFP,ProGRP,

TPA,シフラ,

SCC抗原,

CA-125,

CA602,

STN,CA15-3,

BCA225,SLX,

エラスターゼ1,

NCC-ST-439,

抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

BFP,ProGRP,

TPA,シフラ,

SCC抗原,

CA15-3,

BCA225,SLX,

NCC-ST-439,

抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

AFPレクチン

分画,

PIVKA-2,

BFP,ProGRP,

TPA,シフラ,

SCC抗原,

CA15-3,

BCA225,

DUPAN-2,

SLX,

Span-1抗原,

エラスターゼ1,

NCC-ST-439,

抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性

CEA,AFP,

AFP

レクチン分画,

PIVKA-2,

BFP,ProGRP,

TPA,DUPAN-2,

SLX,

Span-1抗原,

エラスターゼ1,

NCC-ST-439,

抗P-53抗体,

HCG定量,

HCGβ

サブユニット,

可溶性IL-2

レセプター,

(TK)活性